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映画館を出て少し買い物をした後、私達はホテルのベッドで、お互いを忘れないように、確認しあう様に激しく求め合った。
何度も愛しあった後は2人でお風呂に入り体を流した後、衣服を身に着けソファーに座った。
「先生、今までありがとうございました」
「いよいよパリか。やっぱり淋しいな。
向こうでもピアノを頑張こいよ。そして帰って来たら私と一緒にならないか」
「まだそんな先の事はわかりません。
それに、今は自分をもっと輝かせ精一杯楽しむ事にします」
先生は何か言いたそうだったけど、何も言わずただ私を抱きしめた。
そして、別れぎわに一言だけ言ってくれた。
そして、私はパリへと旅だった。
思い出の日本を後にして。
先生の最後に言ってくれた
『ピアノをもっともっと楽しんで来い!』
を成し遂げる為に。
おわり
(要望があれば続く)
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