ピアノ教師

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次の日 「こんにちは、今日もお願いします先生」 私のピアノの先生は27才で私の恋人。 繊細な指使いは鍵盤だけでなくアッチの方も上手い。 いつも最初に指だけで私は逝ってしまう。 そしてレッスンの後はいつも奥の部屋でエッチな個人レッスン。 最近はピアノよりもエッチの方が練習時間が長いのがちょっと気がかり。 やっぱりエッチよりピアノを上手くなりたいし。 もっともっと良い音色を奏でたいから。 最初は低音部から単音で上行。 それが徐々に音が増えていき、高音部に移る。 相変わらずシンプルなコンセプト。 しかし、音色が調性的でも無調的でもない悪魔的怪しさ 「いいぞ。そこは、もっと歌う様に。そうそう、リズム大切だぞ!もっと早く…」 ♪~∫♪♪♪♪~ 流れるような 指の動き 弾む鍵盤 なんか私いつもより上手く弾けてる! でも問題はこの後。 左手が10度の和音をうち鳴らし、両手の音域が広がり、俄然音量も増え、ダイナミックに… そして、最後は最高音と最低音に同時に到達し、音の強さもffffffffに。 これ以上の爆発は理論的には不可能な領域へ! 「今日は凄く良いよ。学校でも練習してる成果が出てきてたのかな。前より硬さが取れて音が良くなってたよ」 先生は必ずレッスンの最後に誉めてくれる。 だから、またやる気がでて誉められたいと努力してしまう。 「じゃあ今日はあまり時間が無いけど奥でレッスンしょうか」 「はい。お願いします先生!」
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