嵐の行方-Ⅱ-

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ドクンッ‥ドクンッ あたしの心臓は今までにないくらい、あたしの中に響いていた。 あたしは静かに保健室のドアを閉めた。 保健室の中では、見たくないものの姿があった。 「祐真くんがまだあたしのこと好きかもなんて………あたしもバカだなぁ…」 祐真くんは花と抱き合っていた。 あぁ…そっか………… 祐真くんは花のこと好きなんだ…… だから別れようって…?? 「本当…あたしってばか……ッ」 あたしは手で目を強くこすって、裏庭に出た。 そこには昨日みたいな夕焼け空なんて無くて、ただすごく暗い雲がかかっている空が広がってるだけだった。 あたしはしゃがみこんで泣いた。 裏庭でなら、いくら声を出しても誰にも聞こえない。 最初から……無理だったんだね――― 祐真くんが別れようって言ったときから、もうだめだったんだ―――――
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