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「アナタはまだ世の中の事を知らなさすぎます…良いでしょう。今からアナタを不思議な世界へ案内致します。さぁ目を閉じて…良いと言うまで目を開けたら駄目ですよ?開けたらアナタの心臓はきっと止まるでしょうから…」
俺は言われた通り目を閉じた…すると体が一瞬浮遊するような重力を失うようなそれは一瞬で終わった。
「さぁ…目を開けて下さい」
夜昂は静かに俺に言った。
俺は恐る恐る瞼を開いた。
そこには信じられない光景が広がっていた。
満天の星が眼下にある…いや眼下にあるのは星か?
否…違う無数の光の点在夜景だ。
何故か俺達は宙に…空に浮いていた。
俺の心臓は信じられない速さで脈を打ち始めていた。
「私の言っている意味がお分かり頂けましたか?」
俺はただ…ガクガク頷くしか出来ない。
「良いでしょう…今からあるお話を致します。アナタにとって損はない話です」
俺は静かに相手の話に耳を傾けた。
それはひどく長い時間にも刹那的な短さにも感じた。
地球の誕生から…今の人類文化が始まる時代から…現代の我々の住む世界の果てまでを…
俺はいまだに夢を見ている感覚のまま…話へ引き込まれた。いしきが完璧に覚醒した時俺は白い天井と白いカーテンの中にいた。
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