僕は大切にされていたんだね

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出来の悪い仔………。   部屋のドアを開けると、出かける準備をしている姉がいた。   「何処行くの?」   姉は睨んだ。   僕のぼろぼろな身体に突き刺さる。   そして黙って部屋を出た姉を影からみる。   父ちゃんも部屋から出てきた。きっと2人で出掛けるんだ…………。   父ちゃん……僕より姉ちゃんが好きなんだ………。
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