100人が本棚に入れています
本棚に追加
死に逝く間際だというのにもかかわらず、ザックスはその死に恐怖を感じてはいなかった。
自分は、きっと最後まで貫くができた。友を見捨てる事無く、そして自分の夢を託すことができた。
だから、自らの人生に何の後悔もない。
たが・・・一つ願うならば。そう、たった一つだけ願いが叶うなら。ただ友の未来に、救いがあらん事を・・・
「・・・アンジール・・・俺、英雄に成れたかな?」
ポツリと呟く。
だけど周りに聞くものはなく、ザックスの意識はあっさりと闇に飲まれた。
それが発端の核心(クライシスコア)の終幕であり、新たな英雄譚の始まりでもあった。
最初のコメントを投稿しよう!