プロローグ

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死に逝く間際だというのにもかかわらず、ザックスはその死に恐怖を感じてはいなかった。 自分は、きっと最後まで貫くができた。友を見捨てる事無く、そして自分の夢を託すことができた。 だから、自らの人生に何の後悔もない。 たが・・・一つ願うならば。そう、たった一つだけ願いが叶うなら。ただ友の未来に、救いがあらん事を・・・ 「・・・アンジール・・・俺、英雄に成れたかな?」 ポツリと呟く。 だけど周りに聞くものはなく、ザックスの意識はあっさりと闇に飲まれた。 それが発端の核心(クライシスコア)の終幕であり、新たな英雄譚の始まりでもあった。
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