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それから半年位経ったある日、山本さんが一緒に暮らさないか?
と、聞いて来た。
俺はすぐには返事出来なかった。
まだ、母親が迎えに来るかもと考えていたからだ。
山本さんは、黙る俺を見て、笑顔で聞いた。
「おかぁさんが来るかもって思ってるのかい?」
俺は小さくうなずいた。
「それなら心配無いよ。おかぁさんがもし、この場所に訪ねて来たら、真っ先に翔くんに教えてもらえるから」
俺はその言葉にうなずいた。
そして、次の日の朝、施設を出た。
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