753人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
東シナ海上空
築城基地をすでに離陸して約10分が経過していた。
「今日もいい天気だな」
パイロットの一人が、ふとそんな事を呟いた。
それを裏付けるかのように空一面には雲一つ無く、視界も良好だった。
「確かに。こんな日に飛ぶのは最高だよ。この仕事をしていて良かったと思う」
「その気持ち俺も分かるぜ。なんつうか感動するよな」
「オイ!今は任務中だぞ。私語は慎め!地理的に俺らが中国軍と最初に交戦する可能性が高い。何としてもナイトメアを護衛しなければいかんのだぞ」
隊長が私語をしているパイロット達に注意を促した。
「わかってますよ隊長。そん為に今まで隊長のキツイ訓練に付き合ってきたんですから」
「そうそう」
「ふんっ、なら俺ん隊から死者は出ないな」
隊長が自慢気に話していた時だった。
最初のコメントを投稿しよう!