航空戦

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東シナ海上空 築城基地をすでに離陸して約10分が経過していた。 「今日もいい天気だな」 パイロットの一人が、ふとそんな事を呟いた。 それを裏付けるかのように空一面には雲一つ無く、視界も良好だった。 「確かに。こんな日に飛ぶのは最高だよ。この仕事をしていて良かったと思う」 「その気持ち俺も分かるぜ。なんつうか感動するよな」 「オイ!今は任務中だぞ。私語は慎め!地理的に俺らが中国軍と最初に交戦する可能性が高い。何としてもナイトメアを護衛しなければいかんのだぞ」 隊長が私語をしているパイロット達に注意を促した。 「わかってますよ隊長。そん為に今まで隊長のキツイ訓練に付き合ってきたんですから」 「そうそう」 「ふんっ、なら俺ん隊から死者は出ないな」 隊長が自慢気に話していた時だった。
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