日独、現る。

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なぜ根拠もない勘だけの判断で5キロ追加なんだ? もし外れていたら職権乱用も良いとこだ。まぁ当たっているから良いが.. 色々な不満はあったがハルヒは、これ以上余計な事を考えて、また教師に罰を与えられては、たまらないと感じ素直に従うことにした。 ちょうどいい。体が鈍っていたとこだ。 ハルヒは素っ気ない返事を教師に返した。 すると隣にいるタクヤが耳打ちをしてきた。 「...ツいてなかったな」 バカか.. ツいてないのはお前だ。 ハルヒは、耳打ちしてきたタクヤがどうなるか、分かっていた。 「タクヤ!私語は厳禁だ!お前も10キロ追加だ!」 タクヤは、体をびくっと動かし情けない返事を教師に返した。 「へぇい」 当たり前だ。声なんか出したら気付かないわけがない。 しかし、まぁその洞察力は賞賛に値するが "お前も10キロ" って僕は10キロも追加されてないぞ。 やはりバカだ。 それにしても日本の教師は軍人みたいな奴ばかりなのか? ハルヒは、教師に悟られぬよう目を床に向け細心の注意を払って考えた。 「貴様ら、グラウンドに出ろッ!始めるぞ!」 教師の雷のような声でランニングはスタートした。
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