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【クレームブリュレ】
甘党彼氏と辛党彼女のお話
「ねぇ…これ甘すぎじゃない?口ん中甘ったるいんだけど」
「いや、うまいだろ、しあわせだろ。ここのはやべえ、混むんだぞ。あーもー俺、これがあれば生きていけるかも」
甘さなし。
2人はちっさいころからお互いを知っています。幼なじみということですね。
おんなのこ…柊ちゃんというんですが、だいぶイライラしているようです。だって、どうにかして幼なじみ脱却を目指そうとしている彼女からしてみれば、この おとこのこ…紘人くんの態度はあまりにもだれています。緊張感無さ過ぎです。
(まあ、此処まで長い付き合いでいられてるのはすごく嬉しいんだけど…さ)
すこし空気が和やかになって来ました。柊ちゃん甘ったるいと言っていたクレームブリュレをにこにこしながらパクパク食べ進めていきます。そこで紘人くんとんでもないこと言い出します。
「なあ、柊、俺、彼女出来るかもー…」
…
……
…………………
「はぁ…!?」
柊ちゃんビックリです。全くもって寝耳に水です。紘人くんはモテない訳ではありませんが、今まで興味が無かったらしく断っていたので彼女できるかも宣言には驚いちゃいます。
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