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「なんで!?今まで全くそんな事興味なさげだったじゃない!?」
柊ちゃんは驚いて驚いてしょうがありません。せき込むように、紘人くんに尋ねます。
「いやー、俺ももうある程度の年だし、彼女もいいかなーって思ってさ。それに、いつまでも柊と一緒にいられる訳じゃないしな」
にこり と笑って言い放ちます。柊ちゃんは返す言葉がありません。あ!涙が溢れてしまいそうです。どうしましょう、わたしは柊ちゃんに泣かれるのがとても苦手なのです。柊ちゃんに近づきます。けれども、柊ちゃんは すっ と立ち上がり、部屋を出て行ってしまいました。
残されたわたしは、ひとまず、紘人くんを きっ と睨み柊ちゃんの後を追ったのでした。
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