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二週間、学校に行かず 外にも出ず 奴と向き合った。 奴は相変わらず 俺に触れようとしたり 動き回ったりしたりは 一切無かったが、 一週間目辺りから 俺と会話をするようになった。 「今まで辛かったな」 「俺がいるからもう大丈夫だ」 「俺たちは誰よりも分かり合えるさ」 嬉しい言葉をたくさんくれる。 やっぱりこいつは 俺の一番の理解者なんだ。 いや、もしかしたら 俺を創造してくれた神が、俺を想って降りてきてくれたのかもな。 俺は今独りじゃない。 そもそもあんな下等な奴等なんかが 俺を理解出来るわけが無かったのさ。 はは、ははははははははは。  
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