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そして俺は、この男に妙な親近感を抱いてきていた。 男の顔を観察してみる、 見たことは無い顔だが、なんだか昔から知っているような、不思議な感覚が俺の中に生まれる。 そして何より、俺が顔を見ると、奴もしっかりと見詰め返してくるのだ。 一瞬も、目をそらさず。 真正面から。 大の男が2人、見詰め合っている光景は ハタから見たら少し気持ちが悪いかも知れない。 しかし、そんな男に 親近感、安心感。 俺はおかしくなっちまったのかもな。 こんな怪しい奴に、ずっと居て欲しい だなんて。  
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