ありがとう…

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結局は半端な気持ちだったんだけど 高校に行くつもりのなかった俺は 中学が終わるまでは 自分が好きな柔道とボクシングは続けようと決めた そして思い切って 力ちゃんにその事を言ってみた 力ちゃんは以外な程あっさりと 「お前、あの先輩と仲が良かったからそんな事じゃねえかと思ったよ… んで? 族の方はどうすんよ… 柔道やんなら… 顔出さない他の先輩からも やばい事になんじゃねぇの…」 力ちゃんは覚悟を決めて やる事やれと俺に言っていた… 覚悟… 族を辞める… シメられる… 婆ちゃんにばれる… その後も族の先輩達と柔道部でやっていく… いろんな事を考え、悩んでいた事を覚えている… そして俺は全部覚悟で族を辞める事に決めた… ボクシングに誘ってくれた先輩見たく男らしくなりたい… 親戚に馬鹿にされないくらいの人間になりたい… その気持ちでいっぱいになっていた時期だった…
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