ありがとう…

4/9
前へ
/408ページ
次へ
ある日… いつもの族の集会のやる野澤に集まった時 柔道部の先輩の中では 族の偉い立場にいた人に 「俺、族を抜けて、柔道も続けたいんです… お願いします、抜けさせて下さい」 俺はボクシングの事は伏せて話しをした あの先輩に又何かされたら嫌だったから… 好きな事に没頭して欲しかったから… 土下座して頼んでた… その時、その族の先輩が 「実はよぉ力から話し、聞いてたんよ… いつお前が言い出すか待ってたんだけどよ お前【シメ】られんの怖かったから直ぐに言い出さなかったんだべ…」 俺は泣きながら頭を縦に振った… 「まぁ…しょうがねぇべ… そうやって力も土下座してお前の事頼んでたよ… だけどシメるのは決まりだかんな… わかんな… それと今後力とは仲良くすんな… 仲間として喋る事も辞める事を誓え」 又俺は頭を縦に振った… 力ちゃんがそんな事してくれてた事に涙が出た… その後の事は何がなんだか分からなかった… 頭の中が真っ白になり… 気が付けば、左肩にバッテン、右脇、右胸に刃物で切られた後があって 体のあちこちが痛かった…
/408ページ

最初のコメントを投稿しよう!

368人が本棚に入れています
本棚に追加