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職員室に俺を呼んだのは担任の先生だった
「お前、暴走族やってたんだって?
それで 学校休んでまでした その怪我…
クラスの誰も知らないって言うから本人から聞こうと思ってな…」
俺は柔道を真面目にやりたくて暴走族をやめた事だけ言って
怪我の原因は暴走族として最後の喧嘩をしてこうなったから…
今日から柔道だけ頑張っていく と言った…
担任の先生は体育兼生活指導の先生だけあって厳しい目付きで俺を睨んだ
「お前の生活状況は知ってる…
お前、お婆さんに申し訳立たない事してたんだぞ!
本当に部活でやって行けるのか?
他にも暴走族の連中もいるんだろ?」
そんな事…
考えて、悩んで、怖い思いして決めたんだよ…
お前に言われたくねえよ…
そう思いながらも
婆ちゃんの事言われて ただ頷くだけだった…
そして俺は、卒業までの間 力ちゃんとも口を聞かず
好きな柔道を辛い環境の中で過ごす事になった…
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