乱れて

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「へぇ~。みんな楽しそうですね。あれ?」 私は女の子だけで五人写っている写真に目を止めた。 白石課長と仲間さんの間に写っている目覚まし時計を持った茶髪の女の子。 「あぁ、それが上田さんよ。目覚ましは何かの賞品ね。ブービー賞だったかな。どうかしたの?」 目覚ましはともかく、どこかで彼女を見た事があるような気がする。 私は記憶を辿ろうとピンク色の脳細胞に働きかけた。 目を閉じて考える。 フクミンだ! 私がフクミンでバイト中に妊娠検査薬を買いに来た女の子! 私と同じ歳くらいの! あの時はまだ……。 何て偶然だろう。 思い出して興奮ついでに私は白石課長にそのまま話した。 白石課長は真剣な顔をして私の話を聞いて考え始めた。
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