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突然正面からヘッドライトで照らされて目がくらんだの。
タイヤを鳴らしてその車はすごいスピードで真っ直ぐにこちらに向かって来た。
怪電話の主!
わけがわからなかったけどとっさに頭に浮かぶ。
逃げなきゃ!
殺される!
私は急いで来た道を引き返した。
混乱していて何も考えられない。
必死で走ったけど車にかなうわけがなかった。
エンジン音は後ろまで来ている。
何とか十字路まで戻って私は文字通り横に飛び退いた。
すぐに後ろを黒い車両が通り過ぎる。
ロクな受け身も取れず、アスファルトに転がる私に、こちらに向き直った車が突っ込んできた。
立ち上がる時間はなかった。
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