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「まぁ、月々くんの新しい趣味がわかったからいいや」
「知って欲しくなかった………」
「新しい脅しのネタが増えたわ」
「知って欲しくなかったよ!!」
別の意味で、鏡神から離れなくなっていくな………。
なんで僕は、自分の彼女に、メロメロじゃなくてビクビクしながら生活をしなくちゃいけないんだ。
「でも困ったわ」
「………なにが?」
「私の胸…………小さくならないわ」
「その話はいいよ!!」
はぁ………疲れた。
「で?僕は別に今日は用事がないから、付き合ってもいいんだけど………その格好のままで出掛けるつもりかい?」
「まさか……着替えは用意してるわ」
そう言って、明らかに僕の部屋にあるべきものじゃないバックがあった。
着替えが入ってるのだろう。
「でも……月々くんが裸がいいなら、別に……」
「どんなエロエロさんだよ、その月々くんは!!」
「大丈夫よ。ニーソはちゃんと穿くから」
「マニアックなっ!!」
ふふふっと意地悪く笑う鏡神。
僕の動揺する姿が、そんなにも楽しいのか!………………楽しんだろうな。
悪魔だな………いや、魔王?
「月々くん、私…着替えたんだけど」
「…………着替えれば」
あははっ今度はこっちが貶める番だ。覚悟しろ、鏡神。
今は僕の部屋。そして、僕がいる。
部屋から出て着替えれば、僕の家族にバレるかもしれない。
家からでて、着替えれば、痴女扱いで交番行き。
あははっ今から家に帰って着替えるのも、めんどくさいだろ。
困惑しろ、そして僕に懇願しろ。困り果てて頼め…………。
「では、遠慮なく」
服を脱ぎ捨て始める鏡神。当然僕の部屋で。
「…………………ひぃぃいやぁぁああああああ!」
僕は、慌てて部屋からでた。
そう言えばこの女………恥を知らなかったな。
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