告白

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別に友達が出来ないわけではない。めんどくさいのである。関係を継続させるのが。 他人は他人。高校に入ってそう考えるようになって、僕は一人の時間が多くなった。 僕は、誰かにこの手紙が見つかることを恐れ、慎重に鞄の中には隠した。 「んー………とりあえずどうしよう」 選択肢は二つ。 1,挑戦を受ける 2,無視して帰る ……………………………………………………後者が妥当だろう。 「めんどくさいので帰りますかぁー」 僕は体育館裏に行くことなく真っすぐ帰ることにした。 「ちょっと待ちなさい」 鈴のような凛とした声が、僕の背中にささる。 ソプラノのような声。たぶん女の子だろう。 僕は言われた通りに足を止め、声のしたほうに振り向く。 振り返った先にいたのは………………。 「なによ。私の顔になにか付いてるかしら?」 彼女、この学校で知らないと言う奴はいないであろうと思われる、その女。 整った顔立ち。透き通るぐらい綺麗な肌。そして、服の上からでもわかるプロポーション。漆黒の艶のある長髪。そして、一際目立つのは、瞳。真っすぐ物事を見透かしたような瞳は黒く、吸い込まれそうな感覚に襲われる。 誰もが美人だと言われる女、鏡神 無音が不機嫌そうな面で立っていた。
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