告白

1/21
126人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ

告白

「……………………」 僕こと、戌神 月々は、下足箱の前で立ち止まっていた。 手の中には一の封筒とその内容。 「………沈黙するしかないだろ、コレ」 その手紙の内容は 『お前、最近オレの目によく止まるんだよ!!ちょっくら話があるから、てめぇ、放課後、体育館裏にこいや!!』なんて書いてあった。 いやいやいや、ツッコミどころ満載な手紙が来ちゃったよ。 「あれ、僕他人に恨み買うようなことしたかな?」 僕の高校生活この三年間、たいしたことはしてないはずだが。 僕は、人からの友好を極力避けていた。 話し掛けられば、話返すが、それ以外は、常に一人で教室の風景と化していた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!