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告白
「……………………」
僕こと、戌神 月々は、下足箱の前で立ち止まっていた。
手の中には一の封筒とその内容。
「………沈黙するしかないだろ、コレ」
その手紙の内容は
『お前、最近オレの目によく止まるんだよ!!ちょっくら話があるから、てめぇ、放課後、体育館裏にこいや!!』なんて書いてあった。
いやいやいや、ツッコミどころ満載な手紙が来ちゃったよ。
「あれ、僕他人に恨み買うようなことしたかな?」
僕の高校生活この三年間、たいしたことはしてないはずだが。
僕は、人からの友好を極力避けていた。
話し掛けられば、話返すが、それ以外は、常に一人で教室の風景と化していた。
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