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レイモンドは少年の体を抱き抱えて連れて帰った。
脱臼の他、殴られたようなあざ、腕や体にある裂けたような傷跡から血が流れていた。
外科は専門では無い。
医師である以上、手当てはできるが、これ程の怪我人は病院に運ぶべきだ。
「これは、私が今日だけ受け取ってもいいプレゼントだと言ったら、
だれか私を責めるだろうか?」
彼は決して少年嗜好があるわけではない。
なのに、なぜかその日は、この美しい子供をどうしても手放したくないという衝動に駆られていた。
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