確かに

7/9

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
ど………… どういうことだ…? 僕は告白を したのに… あ…そうか… きっと僕を 傷つけまいとして きっときゅうりだなんて 言ったのかもしれない もしかしたら… 照れているのかも? うん。 そうだ… 『僕もきゅうりは好きです』 「ふふふ、おいしいわよね」 ああ~、よかった。 間違えなくて。 危うく勘違い女の出来上がりになっちゃうとこだったわ… でもこんなことだけのために引き留めるって… 変な子… まあ、いいわ。 「それじゃあ、大田くん、またね。」 「え!? それだけですか?!」 「え… それだけって…」 大根が好きなお前に言いたいわよ… 「なにか、他にもあるの?」 「え、…いや…」 どーした俺!!? 「あのー…」 ここで諦めたら男がすたる!!! 「だから、あの、その…」 言えるよな!? 言うんだよな!? すたるぞ!? 「えー… とー…」 すたっちゃうんだぞ!? 「… なんでもないです。」 すたった━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━… 山根さんは、 「ふう…」 と一つため息をつくと 帰ってしまった…
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加