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ど…………
どういうことだ…?
僕は告白を
したのに…
あ…そうか…
きっと僕を
傷つけまいとして
きっときゅうりだなんて
言ったのかもしれない
もしかしたら…
照れているのかも?
うん。
そうだ…
『僕もきゅうりは好きです』
「ふふふ、おいしいわよね」
ああ~、よかった。
間違えなくて。
危うく勘違い女の出来上がりになっちゃうとこだったわ…
でもこんなことだけのために引き留めるって…
変な子…
まあ、いいわ。
「それじゃあ、大田くん、またね。」
「え!?
それだけですか?!」
「え…
それだけって…」
大根が好きなお前に言いたいわよ…
「なにか、他にもあるの?」
「え、…いや…」
どーした俺!!?
「あのー…」
ここで諦めたら男がすたる!!!
「だから、あの、その…」
言えるよな!?
言うんだよな!?
すたるぞ!?
「えー… とー…」
すたっちゃうんだぞ!?
「… なんでもないです。」
すたった━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…
山根さんは、
「ふう…」
と一つため息をつくと
帰ってしまった…
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