星の脅威

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惑星公共組織スペース・ピース・セーブメント(政府の一環) 通称、SPSはこの事態を知り、蛹化した惑星エグゼビアの出入りを禁ずる処置を計った。 半径1光年の宇宙空間を封鎖するスペースアウト計画である。 SPSは7つの惑星に隔たれた世界からサイエンスマスターを呼び集め、ピース・キーを作らせた。 ピース・キーはスペースアウト計画の要となり、大きな役割を果たした。 惑星エグゼビアはピース・キーによって封じられ、人々は“星を蝕む者”の脅威から抜け出したかのように思われた。 世界最高峰の医療技術、開発区を誇るタナトス社の探索員が惑星ジオで熱気流の痕跡を発見し、痕跡を辿った先でエナジーオイルが検出される。 タナトス社の探索員は研究材料としてこれを本社に持ち帰り、調査を進めた。 熱気流による熱波が惑星ジオの心臓部を活性化させ、その波動が星の中枢深くで眠るエナジーオイルを激流させた。 “星を蝕む者”は蛹の成り際に、自分の爪痕を残していた。 タナトス社は数年前から世界に渡って謎の感染を進めている、X症候群のワクチン開発社である。 だが表向きのビジネスとは打って変わって影では麻薬、兵器の開発に営む優秀な戦争屋だった。 困惑した状況の中、SPSに忍ばせていたタナトス社のスパイがピース・キーを発見する。 SPSは星軍を要請し、スパイを殺害した。 星軍第壱騎ゴライアスは、SPSより指令を授かった。 ピース・キーの所有者を守れと。
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