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檄文の旗。
ルーマニアの旗の中央の紋章をくりぬいた国旗。
圧倒された。
私の知っている歴史が展示してあった。
テレビのニュースを見たぐらいでそんな真剣には気に止めていなかった。
記帳出来るノートには、ルーマニアに住む日本人の子が「面白かった」と書いていた。
別の人物の英語で書かれた文には、「これだけの犠牲をして革命をやり遂げて、今のルーマニアは貧しい」とあった。
「何のための革命だったのか」と問い掛けていた。
しかし、こんな恐怖に怯え震えながらやり遂げた市民の革命が無駄であるはずがない。
日本がやり遂げた明治維新と比べてもみても、世界は狭くなり、めまぐるしいくらいの変化がある。
世界経済とその変化の波や影響を受けやすくなっている。
その中で革命後、全てがうまくいくことなどありえない。
確かに変わることで上手く行くというのは誰もが思うことだ。
経済が情熱だけでよくなるとは思えない。
ならば、チャウエスクの不正を黙り続ければ良かったのだろたうか?
「貧乏は恥じではない。
信念を失うことが恥じなのだ」
そう日本語で書いた。
この展示物を見たことにより、以降革命当時の事が知りたくなって、それを巡ることとなる。
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