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「うわああぁっ!」
紘季は顔をしかめた。
手に刺さった彫刻刀は赤色に輝いて、そこから泉の様に血が溢れる。
「ぐっ!!」
紘季は歯を食い縛る。右手に足に心、全てに力を込めて目の前の窓から出ようとする。
紘季の体は肩まで出る。もう倒れて出れる………………!!!
紘季は足に触れた感じた。紘季の体はまた美術室に飲まれてゆく。
「何だ!!」
痛み、血が包みこむ自分の足。そして、それを掴む浩介が目に映った。青白い浩介はうつ伏せなって紘季の足を掴でいた。
顔を上げて不気味に笑い白い歯を見せた。
「くっそ!!」
紘季は足を必死に動かす。しかし浩介の手は紘季の足を離さない。
彫刻刀が刺さってる足に加え浩介の爪がくい込む。
そして紘季の体は美術室内に落ちていった。
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