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「!!」
紘季は浩介の姿を見てある一つの変化に気付いた。
浩介の右手にはさっきまでは無かった、銀色の刃物が握られていた。刃からは血が滴り落ちている。
「浩介!?そっそれは!?」
『フッフフフフフ…………。』
浩介は不気味に笑って、話し始めた。
『コノ…………“チ”………ハネ………ソノ…………ツナキ……ノ………ミギテ………ソシテ……………………………
…アキラノ“チ”ダヨ…。』
「!!!」
紘季は驚きを隠せなかった。
「ちょっ……待ってくれ!」
紘季は痛む体に力を込めて、右手を浩介の前に出す。
ザシュ!
紘季の右手首から先が無くなった。
「がああぁ゙っ!!」
右手は床に落ちた。ドロドロと血が溢れている。切り口には骨や肉の筋が見えていた。
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