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「郷次?」
清美は電気を点ける。
皆直ぐに気付いた。紘季に頭が無いことに。
「うわあぁあ!?」
「キャーー!?もうイヤ!!」
大声で叫ぶ者もいるし、もう呆然している者もいた。
そんな中でも、郷次は一向に画用紙から目を離さない。
「さっ………郷次?」
清美は後ろから尋ねる。
「おい……どうしたんだ?」
「郷次?何かあったの?」
勇也そして楓が続いて尋ねる。華奈は勇也に寄り添って震えているだけだった。
三回の問いに返答は無い。四人は背の高い郷次の後頭部を見ていたが、どうやら下の何かを見ている。と、感じ目線を下に変える。
郷次の足の奥に画用紙がある事に四人は直ぐに気付いた。何か書いてあることも。
四人とも郷次の横に出て画用紙を見た。
「!!!」
画用紙にはこう書かれていた。
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