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「このまま皆でよ、山海湖中に行こうぜ!」
晶はきっと盛り上がると思っていた。
周りは一瞬、凍ったように静かになった。その後ざわついた。晶の予想とは反した反応だ。
「晶~。」
勇也が口を開く。
「山海湖中学は半年くらい前に閉校になったぜ。」
大部分の生徒は知っていたが、晶は知らなかったため驚いた。
「校舎は残ってんのか?」
「確かまだそのままだったはずだが。」
「だったら好都合だ!自由に校内を歩こうぜ!」
晶は軽い気持ちで言った。
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