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【友】
8月の始め…
ついに8ヶ月を迎えた。
夏休みという事もあるので
デートの約束をした。
そのデートの日の2週間前。
私は麻里と
久しぶりに2人で
買い物をしていた。
昼食を食べてる時
突然麻里が相談がある、
と言ってきた。
その時私は
なにか嫌な予感がした。
「なに?
好きな人に告ったとか?」
「……」
図星らしい。
私の恋に関する勘は
99%ぐらい当たる。
麻里の顔は冴えない。
さらに嫌な予感が……。
「……橋本?」
「え?」
麻里の顔が曇る。
「橋本に告ったの?」
どうか外れて……。
「……うん」
当たってしまった。
「ほらっ
私の勘やっぱりすごいね!」
笑顔で私はごまかす。
「怒んないの?」
「なんで?」
「…だって」
「麻里は好きな人に
告白しただけでしょ?
好きな人に頑張って
告った神友に
なんで怒らなきゃいけないの?」この言葉は自然と出た。
その日家に帰って
橋本にデートの中止をお願いした。
もうこの時には
すべてが
終わってたのかもしれない。
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