戻らない時間。

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【決】 メールを送ってから3日後 私は麻里と電話をしていた。 「…ごめんね麻里。」 「なんで葉月があやまるの?」 「だって… 麻里の気持ち知らなかった。 相談にも 乗ってあげられなかった。 私だけ一人で浮かれて…」 涙が頬をつたう。 「葉月……」 「橋本からメール来たんでしょ? 今迷ってるって……」 「…うん」 橋本は麻里に迷ってると メールしたらしい、 この事は麻里から聞いた。 「私……」 「麻里?」 「私告ってフラれると思ってた。 こんな風になるなんて 思わなかったの…」 泣いてる…。 「麻里…… 私別れるよ」 「!?」 「橋本の事は大好きだよ。 この気持ちは変わらない …けど」 私は一呼吸置いて話し出す。 「だけど、 迷ってるって事は 私の事好きじゃない って事でしょ? 好きなら…… 好きになってくれたなら 迷わないもん。 きっと約束なんて 橋本は覚えてなかったんだよ。 ……ねぇ麻里? 麻里ならきっと大丈夫! 今度こそ幸せになってね? もう苦しまないで、 あいつ麻里の事泣かせたら 私が殴り込みに行くから!」 「葉月はそれでいいの?」 「…いいの。8ヶ月も 一緒に居られたんだから。 ごめんね 8ヶ月間無駄にして…… じゃあ、 ちょっと電話してくる! バイバイ!」 電話を切り、 そしてあいつの 電話番号を押す……。
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