始まりの冬

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【動】 「ねぇ麻里…私ね 橋本に告白しようと思うの」 学校の帰り道、 私は心友の麻里に 自分の気持ちを伝えた。 「うん、そうしなよ葉月」 と笑顔で言う 心友の言葉の裏に 隠れた気持ちがあったなんて その時の私には 予想もしなかった。 家に着き軽く夕飯を すませた後… 私は湯舟の中で 考え込んでいた。 『…なんて言えば いいんだろう』 そんな事考えてるうちに 一時間もたって…… 私はパソコンに向かい メールを打っていた。 『これにしよう…。』 決断し私はEnterを押した。 【橋本に 伝えたい事があるんだ… あのね、私…… あなたが好きです。】 単刀直入なその告白の返事は 一時間後にきた。 【俺は好きって気持ちが よくわからないけど 花島と話すのは楽しいから 好きな方だと思う。】 真面目だけど どこかおおざっぱな 橋本らしい返事だった。 そして 勇気を振り絞り聞いてみた。 【それは付き合っても 良いって事?】 【花島がそうしたいなら】 そのメールを見た時 私は嬉しくて……… 嬉しくて泣いていた。 夢かと思った… こうして 私は付き合い始めた。
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