始まりの冬

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【平】 イブから数週間後… 私達は初めて 二人っきりでデートした。 私は橋本に誕生日プレゼントを あげようと、買い物に誘った。 「ねぇなんか欲しいものある?」 「欲しいものね……あっあった」 「なに?」 「すごく高いから やっぱ無理だな」 「高いってどのくらい?」 少しなら奮発しようかな… 「う~ん軽く二万越す」 「……他にないの?」 「ほら無理だろ?」 「無理だよ~」 お互い笑いながら いろんなところを回って 歩いた…。 結局 得に欲しいものは無くて、 小説を買ったんだ…。 そしてこの日 部活の友達に見られて 学校に広まった。 私が気になったのは 麻里の反応…… でも普段通りだった。 私の気にしすぎだった? 冬休みが終わってから 毎週金曜日私達は 一緒に帰るようになった。 クラスの話題とか 勉強とか 何気ない事ばかり話してた。 でもいつしか私は 手を意識するようになった。 手繋ぎたいな……。 それも出来ないまま 私達は三年になった……。
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