プロローグ

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しばらくして、杏里が私の肩を叩いた。 そして、優しく微笑んだ。 『ねぇ、千歳! 昔、よく行ってたカフェテリアに行こうよ!! 今日は、私のおごりだからさ!!』 『・・・うん。』 私は、頷いて涙を拭うと、ニコッと笑った。 そして、私と杏里は、高校時代によく行っていたカフェテリアに久々に行ってみた。 そのカフェテリアの名前は 『クローバー🍀』 店長が、 “店に来る全てのお客さんに幸せになってもらいたい!!” という願いを込めて 『クローバー🍀』 と名づけたらしい。 クローバー🍀に来たのは5年ぶりだ。 高校の時と全然変わってない・・・。 あの頃の・・・楽しかった頃のままだ。 私と杏里は、いつもカウンターに座って、店長と話してた。 智生と二人で来たこともあったなぁ・・・。 杏里は、懐かしむ私を見て、ニコッと笑った。 『千歳、中に入ろう!!』 『うん。』 私と杏里は、クローバー🍀の中に入り、 あの頃のように、カウンターに行き、 あの頃のようにカウンターに座った。
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