運命の再会

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その時、店の奥から 『ただ今!!』 と言う聞き覚えのある声がして、 その人が店の方に入って来た瞬間、私は、目を疑った。 奥から入って来た人は・・・智生だったのだ。 私は、智生を見た途端、身体が熱くなるのを感じた。 智生は、びっくりした顔で、ずっと私の顔を見ていた。 『どっ・・・どうして、智生が!?』 『ああ、こいつ、4年前から、ここで働いてもらってんの!!』 『えっ!?そうなの!? じゃっ・・・じゃあ、杏里、知ってて・・・!?』 『そういうこと・・・かな!!』 杏里はそう言うと、ニコッと笑った。 私は、智生をじっと見つめていた。 そして、ニコッと笑った。 『智生、久しぶり! 元気だった?』 『ああ。お前は!? 身体、大丈夫なのか!?』 『うん。もう、平気!! そっかぁ!!ここで、働いてたんだね!!』 『ああ。』 “久しぶりに見た智生の顔・・・ 久しぶりに聞いた智生の声・・・。 すごく懐かしい。 智生、あの頃と全然変わってない・・・。 でも・・・ちょっと大人っぽくなったかも・・・。” 『なぁ、他に客もいねぇし、奥の席で話してくれば!?』 『えっ?そんなっ・・・!?』 私と智生は、ほぼ同時に同じことを言っていた。
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