運命の再会

6/10

176人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
私は、そんな智生をじっと見つめた。 『もしかして・・・私のことが忘れられないとか!?』 『・・・・・・。』 『えっ?マジなの!? 私、智生のことを忘れようとした最低な女なんだよ!? いろんな男とやりまくってた汚い女なんだよ!? そんな女のどこがいいの!?』 私がそう言うと、智生は、私の手を握り締めた。 『お前は、最低なんかじゃないし、汚い女なんかじゃない!! 俺の出逢った女の中で、一番、最高な女だよ!! 俺、本当は、あの時、お前と結婚するつもりだった。 けど、無理矢理引き離された・・・。 俺が、もし、あの時・・・ちゃんと仕事してたら、お前が辛い想いしなくてすんだのに・・・。 ごめん・・・ごめんな・・・!!』 智生はそう言うと、申し訳なさそうに私を見つめてから、うつ向いた。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加