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私は、そんな智生をじっと見つめた。
『もしかして・・・私のことが忘れられないとか!?』
『・・・・・・。』
『えっ?マジなの!?
私、智生のことを忘れようとした最低な女なんだよ!?
いろんな男とやりまくってた汚い女なんだよ!?
そんな女のどこがいいの!?』
私がそう言うと、智生は、私の手を握り締めた。
『お前は、最低なんかじゃないし、汚い女なんかじゃない!!
俺の出逢った女の中で、一番、最高な女だよ!!
俺、本当は、あの時、お前と結婚するつもりだった。
けど、無理矢理引き離された・・・。
俺が、もし、あの時・・・ちゃんと仕事してたら、お前が辛い想いしなくてすんだのに・・・。
ごめん・・・ごめんな・・・!!』
智生はそう言うと、申し訳なさそうに私を見つめてから、うつ向いた。
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