❤5年ぶりのデート❤

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《なんか…運転してる時の智生って雰囲気が違う。 5年ぶりに会って、大人っぽくなったって思ったけど… 時々見せてくれる笑顔は、昔と変わってない…。 でも、すごくかっこよくなった…!!》 私は、智生の横顔をじっと見つめた。 智生は、照れながらも真剣な顔で運転していた。 私は、そんな智生の右手を握った。 すると、智生は、一瞬チラッと私の方を見たけど、 すぐに前を向き、平然とハンドルを握っていた。 でも、すごく顔は真っ赤になっていた。 私は、智生の素直な反応がおもしろくて、頬にキスをした。 智生は、さっきより、さらに顔を赤くしたけど、 ずっと前を見て、真剣な顔で運転していた。 そして、しばらく走った所で、信号が赤になったので、智生は、車を止めて、私をじっと見つめてきた。 『何だよ!さっきから…。運転してる時は、そういうことやめてくれよ!! 危ないだろ!?千歳、俺の性格知ってるだろ!?』 『ごめん…。もうしないよ!あっ…青だよ!!』 『あっ…ああ。 とにかく、もう、さっきみたいなことはするなよ!!』 智生は、そう言うと、また、車を走らせた。 でも、今度は、智生の方から手を握ってくれた。 私は、ビッックリして、智生の顔を覗き込んだ。 すると、智生は、優しい笑みを浮かべた。 『これでいいんだろ?』 『うん。でも大丈夫なの?運転できるの?』 『ああ、大丈夫。 ギアチェンジは、手を繋いだままでもできるからさぁ。 それに、俺も千歳と手を繋いでたいし…!!』 『そっかぁ!!』 私は、顔を真っ赤にしてうつ向いた。 智生は、そんな私を見て、クスッと笑った
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