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駐車場につくと、智生は、助手席のドアを開けてくれた。
『どうぞ!!』
『ありがとう、智生!!』
私が、そう言って車に乗ると、智生が、ドアを閉めてくれた。
そして、智生も車に乗った。
『じゃあ、帰るか。』
『うん。』
智生は、エンジンをかけると、来たときと同じように、私の手を握ってくれた。
そして、優しく笑うと、車を出した。
『お前、今、実家に住んでるの?』
『ううん。一人暮らしだよ!!』
『どこに住んでるの?送るよ!!』
『今、実は、前に智生が住んでたマンションにいるの。』
『そうなの!?いつから!?』
『デザイナーの仕事するようになってからだよ!!智生は!?何処に住んでるの!?』
『俺は、宿南(すくなみ)区のマンションだよ!』
『そうなんだぁ。ねぇ、智生のマンション行きたい!!』
『えっ!?でも、お前、明日、仕事だろ!?大丈夫なの!?』
『うん!!だって、私の職場は、宿南区からの方が近いもん!!』
私はそう言うと、智生の腕に抱きついた。
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