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《久しぶりに、2人っきりで過ごす夜に緊張しているんだろうな・・・。
だって・・・私も、すごく緊張してる・・・。
何度も身体を重ねたけど・・・いろんな人とHしたけど・・・
だけど、あの頃にはなかった気持ち・・・。
お互いを強く想う・・・強く惹かれ合う気持ちが・・・
2人の心をあの頃よりもっと縮めたような気がした。
きっと、今度は、あの頃より、もっと深く、お互いを愛し合える気がする。》
私は、窓の外をじっと見つめていた。
しばらくして、智生が、私の肩を叩いた。
私は、智生の方を振り向いた。
『何!?どうしたの!?』
『あのさぁ・・・本当に泊まりでいいの!?』
『えっ!?なんで・・・そんなこと・・・!?
智生・・・さっき、離れたくない!って言ったじゃん!!』
『いやっ・・・その・・・俺、2人っきりで部屋にいたら、どうなるか分からないから・・・。』
『そんなこと・・・。
私はいいよ!!そうなっても!!』
『なんか・・・昔のこと思い出すと恐くって・・・。』
『なんだ・・・そんなことか!!
私、智生は、私としたくないのかと思った!!』
『そっ・・・そんなわけないだろ!!俺は、また、お前を傷つけるんじゃないかって・・・。』
智生は、そう言って悲しそうな顔をした。
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