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その時、ちょうど信号が止まったので、
私は、智生のことをギュッと抱き締めた。
『大丈夫だよ、智生!!
私達、もう大人になったんだよ!!
智生は、ちゃんと仕事してるし、妊娠したとしても、親は、反対なんてしないよ!!
もし、反対されても、今度は、私、逃げない!!
もう・・・どんなことがあっても・・・智生と離れたくないもん!!
絶対に離れたくないもん!!』
『そっか。そうだよな!!大丈夫だよな!!』
智生は、まだ、少し恐がっているようだったけど、
少し自信がついたのかニコッと笑った。
私は、智生から離れて、智生の肩を叩いた。
『大丈夫だから!!安心して!ねっ!!』
私は、そう言って微笑んだ。
智生は頷くと、青になったので、運転し始めた。
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