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《智生視点》
俺は、千歳の
『うん。
私も…智生のこと幸せにするね!!』
って言葉が、すげぇ嬉しくて、思わず千歳を抱き締めた。
5年振りに感じる千歳のぬくもりが、俺の心を高ぶらせた。
その時、お湯が、沸騰したのかピーッてなったから、
千歳が立ち上がろうとしていた。
俺は、気がつくと千歳の手を引っ張っていた。
そして、自分の方に引き寄せ、力強く抱き締めるとキスをした。
『ちょっ…智生!?
火を止めに行かなきゃ…んっ…んっ…!?』
千歳が言ったことも気にせず、俺は、千歳に何度もキスをした。
『智生っ!!
いい加減にっ…んっ…もう!!
火事になっちゃうでしょっ!!』
千歳は、そう言って、俺をつき離し、台所に行った。
『智生っ。コーヒーでいい?』
『あっ…ああ。』
《うわぁ~!!
俺…すげぇ…かっこ悪い…。
けど…まだ、千歳との再会が信じられなくて…
なんか…また、千歳が、俺から離れて行きそうで、
怖くて怖くてしかたなかった…。》
俺は、そう心の中で呟きながら、千歳を見つめた。
しばらくして、千歳が、コーヒーを入れて戻ってきた。
千歳は、俺の横に座った。
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