もう一度、あなたと…

7/9
前へ
/61ページ
次へ
智生は、起き上がると、私に抱きついてきた。 「……千歳がいる……。 昨日、再会して、やり直したの……夢じゃなかったんだ……。」 智生は、そう言ってキスしてきた。 「夢じゃないよ!! ねぇ……朝ごはんできてるよ! 私も仕事いかなきゃだし、食べよ!!」 私は、そう言って、智生から離れて、立ち上がろうとした。 でも、智生は、そんな私を、力強く抱き締め、何度もキスしてきた。 「……ちょっ……智生……私、仕事行かなきゃだし、離して……。」 私が、そう言って、口を尖らせると、智生も、口を尖らせた。 そして、また、キスしてきた。 「……だって……5年間……ずっと、離れてたから、何回キスしてもし足りない……。 千歳……今日は、休みにならないのかよ……。」 智生は、そう言って、拗ねた顔して、私を、じっと、見つめてきた。 私は、そんな智生を抱き締めて、キスをした。 「ごめん……。 しばらく休めないの……。 新しい依頼が来たから、2週間くらい休めないの……。」 私が、そう言うと、智生は、寂しそうな顔をしながら、私を抱き締めたまま、立ち上がった。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加