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智生は、起き上がると、私に抱きついてきた。
「……千歳がいる……。
昨日、再会して、やり直したの……夢じゃなかったんだ……。」
智生は、そう言ってキスしてきた。
「夢じゃないよ!!
ねぇ……朝ごはんできてるよ!
私も仕事いかなきゃだし、食べよ!!」
私は、そう言って、智生から離れて、立ち上がろうとした。
でも、智生は、そんな私を、力強く抱き締め、何度もキスしてきた。
「……ちょっ……智生……私、仕事行かなきゃだし、離して……。」
私が、そう言って、口を尖らせると、智生も、口を尖らせた。
そして、また、キスしてきた。
「……だって……5年間……ずっと、離れてたから、何回キスしてもし足りない……。
千歳……今日は、休みにならないのかよ……。」
智生は、そう言って、拗ねた顔して、私を、じっと、見つめてきた。
私は、そんな智生を抱き締めて、キスをした。
「ごめん……。
しばらく休めないの……。
新しい依頼が来たから、2週間くらい休めないの……。」
私が、そう言うと、智生は、寂しそうな顔をしながら、私を抱き締めたまま、立ち上がった。
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