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しばらく、無言でご飯を食べてると、智生は、じっと、私を見つめてから、私の顎をクイッと持ち上げた。
「……なんだよ……。
千歳は、毎日、会いたくないのかよ!!」
智生は、少し怒ったような口調で言った。
私は、そんな智生に、ビクッとなった。
昔の智生は、そんな声を荒らげることなんてなかったから……。
「……ごめん……。
私も……毎日会いたいよ……。
でも、本当に……しばらく休めなくて……。」
私は、少し泣きそうな顔で言った。
そしたら、智生は、私の頬に触れた。
「……ごめん……。
そんな顔させるつもりは、なかったんだ……。
ただ……今まで、離れてたから……再会できたのが嬉し過ぎて……。」
智生も、そう言って、少し泣きそうな顔をして言った。
「そうだね……。
再会できたし……離れたくないよね……。
……結婚は……まだ……無理だけど……毎日、私が、仕事終わったら、クローバーに行って、どちらかの家で泊まるのは、どう?」
私が、そう提案すると、智生は、嬉しそうな顔をした。
「それ、いいなぁ!!
千歳は、いつも、何時に仕事終わるんだ?」
「いつも、終わるのは、20時くらい。
残業あると、もっと遅いけど……。」
私は、そう言いながら、ご飯を食べた。
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