〈プロローグ〉

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禍々しいまでの紅の空間。 夕焼けが映し出す放課後の教室。 誰もいない、空白のような空間。 どこかおかしな幻影のように、たくさんの空席が浮かび上がる。 紅い夕焼けを背に、それを言ったのは誰……? 夏月(カヅキ)を見下ろした虚ろな瞳。ぼんやりとしたシルエットだけが、かろうじて記憶に残っている。  
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