‐プロローグ‐

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 この世界にある巨大な大陸、  ――リィア大陸の中心にある、     巨大国家・ナミマ。  ナミマの首都・ノスティーグから南東へ徒歩五日程度の所に、小さな田舎町が存在する。  小高い丘の上にある、  人口千人程度の小さな町。  町の名を『ラナカ』と言った。      ――ここは、  かつて巨大な力を誇る邪神を打ち倒し、時の英雄となったグリナスが、数年程度の諸国放浪の末、  恋人であり、戦友でもあったリリナと恋に落ちて、最終的に落ち着いた場所である。  故に、ラナカは別名、  『英雄の町』と呼ばれている。  そこから三百年の月日が流れ、  英雄グリナスと英雄と共に戦ったリリナの子孫達が、今も静かに生活していた。      ―――が!。  平和で平穏なラナカの町は、邪神復活と共に、陰惨な最後を迎える。
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