5716人が本棚に入れています
本棚に追加
……こうして。
一人残される形となってしまった、不幸な少年。
ラスティ・セラフィン・グリナスⅥ世と言う名前を持つ彼は、
……その名の通り、英雄グリナスの直系子孫だ。
同時に、
邪神が恐れた存在の一人でもある。
――そして……。
混沌と化した、絶望の淵にある世界にとって最後の希望になる。
世界に残された
最後の希望――ラスティは、
廃屋と化した自宅で半ば野宿状態のまま夜を明かした。
その翌日。
「バイバイ……俺の家」
淋しそうな目で、生きてる人間が一人もいないだろう町を一瞥したのち、
ラスティは、一人……町から離れた。
意を決し、一念発起した彼は、
町を破壊した邪神を倒す旅に出る事を決めたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!