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「そんな遥矢に私……酷い事……言っちゃったんだ」
なんて馬鹿な事をと気付いても後の祭り、時は進むばかりで戻りはしないのだから。
元はといえば売り言葉に買い言葉とはいえ、あんなにも怒る事はなかったのかもしれない。
「遥矢に…謝らなくちゃ……」
思うが早いか鞠乃は、スッと立ち上がった。
が、丁度その時。
「鞠乃!!」
聞こえるはずのない声がした。
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