遠い君を想えば

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僕は眠ってたんだよ きみの温度に包まれてて 泣いてなんかいないよ? 思い出すんです、きみのことば。                「まだ行かないで」 「ずっと掴んでて」 きみが音を紡ぐたび どうしようもなく、愛しくなって...                きみがつらいなら、僕は唄うよ。 「泣いていい、此処に来て  二人で泣き明かそう?」 手をつないで、一緒に歩いた‥‥ゆめ? 覚めたって、痛みだけ‥‥涙をこらえてるんだよ。                               きみは泣いてたんだろう。 顔は見えないけど、体が震えてた。 窓越しでもきこえたよ? すすり泣くきみの最後のことば。                いまでも好きだよ。 褪せたりしてないよ。 いつか遠くにいる きみに僕の唄がきこえるように...                きみが呼ぶなら、終電でも飛んでくよ? 距離なんか超えればいい! いますぐきみの元へ! ‥‥なんて思うけど、メールひとつないや。 切ないよ、片想い‥‥次は誰を想ってるのかな                僕がつらい時は、君は唄ってくれたかなぁ? 絞めつける、苦しくなる、やっぱり涙は出ない。 僕が唄うから、君は何処かで聞いていて。 願うたび想い出すよ、震える声で唄ってるよ。 僕は今日も声を枯らしてるよ。
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