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……お互いの身体がまた個々のモノになった時、ジンは口を開いた。
「誕生日、なにがいぃ?」
『…彼女にぁげなよ。』
と軽く返すと、ジンは
「別れたょ?だからアィツにはあげない。」
そぅ言った。
『そぅ。』
「だからさ!欲しいもの!何?」
『愛…愛が欲しいょ。ジン。』
私は何もない空間を見つめて静かに呟いて、ジンを見て少しだけ笑った。
「愛ならいっぱぃ注いでるょ?」
ジンは、ふざけたように笑顔で私を抱きしめた後そのままキッチンに向かった。
私は、裸にシーツをかけただけの姿のまま
まだ冷めないベッドで小さくなってジンの背中を眺めた。
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