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その後はとにかくあてもなく島から島へと歩き回ってみたけど、青龍・蒼真はどこにも居なかった。
焔「景慧、反応はどうだ?」
「ダメ、さっきより弱くなってる」
少し街中から離れた島まで来てみたけれど、逆に水鏡の反応は小さくなってしまった。
焔「ってことは蒼真の奴は街中に居るってこったな。チッ、仕方ねぇ。今日探した中で1番反応の強かった所まで戻って宿取るぞ」
「えっ!?宿を取るって…僕ならまだ大丈夫だよ!」
焔「バァーカ、嘘つくな!お前が疲れてんのくらい見ればすぐに分かるんだよ。それにいくら俺が付いてるったって夜は嫌でも闇の力が強くなる。下手に動くのは危険なんだよ」
焔の言葉に僕は納得せざるおえなかった。
焔「それに…今にも雨が降り出しそうだ。雨は俺にとっちゃ天敵みてぇなもんだからな。雨が降ったら俺の力は半減しちまう」
少し陰り始めた空を険しい表情で焔が見上げた。
「分かった。それじゃあさっきの所まで戻ろう」
そうして再び来た道を二人で戻り始めたけれど………。
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